朝目覚めると、体と布団が一体化している。薄っすら開いたまぶたの中、眼球が布団の内側と外側の温度差を察知して、一瞬怯む。でも、自宅時間が増えるから意識的に生活リズムを整えようと昨年春からはじめた「二度寝をしない」は、すっかり体に馴染んでいる。
季節によっても、目覚める時間は変わってくる。今時期は、暖かな頃と比べると多少遅い。だから、何時とは決め過ぎず、時間に対してはある程度穏やかに、でも、目覚めたらその流れで起きるように心がけて続けてみた。そのやり方が私には合っていたのだろう、無理した感じがなく、朝の時間に余裕を持てるようになった。静かで有意義なひととき。
はじめて間もないことは、続けるために意識的である時期があって、その間はどこかルールを守るような感覚があるけれど、心身が必要だと選んだことは、自ずとルーティンになる。
今は、二度寝をしないというより、その日の目覚めの芽(めざ芽🌱)のために、布団と体を分かち、一杯の水を飲もうと動き出す…そんな感覚だ。
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