中学生の頃、桜をテーマに作文を書いた。“桜色”という色があるけれど、あの色を染料として抽出するのは、花びらからではなく、幹や枝からということを知り、そこから感じたことを文章にした。
あのごつごつした茶色い部分から、やわらかで淡いピンク色が生み出されるなんて不思議だったし、とても驚いた。それと同時に、「つい花のことばかり気にしていたけれど、幹も枝も・・・全部そろって桜なんだな~」という気持ちにもなった。一見目をひく外側ではなく、内側で静かに、でも確かに“桜色”であるその姿に、芯の部分の大切さのようなものを、当時のわたしは感じていた。
見た目も素敵な方がいい。
でも、外からかためてばかりいかないで、内から溢れ出てくるもので、「わたし」ができていくといいなと思う。
ホームページを作りました。
どうぞよろしくお願いします。
2015年 春
戸髙直子
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