映画『うつくしいひと』を観ました。
元々、熊本県のご当地PR映画として、昨年10月に撮影されていたこの映画が、今全国各地で、熊本の復興支援を目的とした形で上映され続けています。
今日は会場に行定勲監督もいらしていて、上映会の希望を出してくれている全国約140ヶ所、全部は無理だけどできる限り出向いて話したいと、作品が生まれた背景や熊本の現状を聞くことができました。
わずか40分ほどの作品の中に映されているうつくしい景色の8割は、もう今は見ることができないと言います。
失ったものを目の当たりにするのは確かに辛いけれど、目の当たりにすることで、そのうつくしさを再認識できたり、復興のエネルギーが湧いてくると、他でもない熊本の人たちが喜んで観てくれているそうです。
言い方は正しくないかもしれないけれど、あのタイミングでこの作品を撮っておいてよかったと、行定さんは言っていました。景色の記録という点だけではなく、オール熊本出身の、なおかつ多くの人が知っている俳優陣たちと組めたことで、結果、たくさんの人たちに熊本のことを知ってもらえる可能性が広がるし、地元の星的存在の俳優陣たちが自分の地元を応援してくれているんだと受けとってもらえているからだと。
もちろん後からだったら何とでも言えるけれど、どう言われたとしても、この映画が行定さんがいうそのタイミングで撮られたことは必然だったのだと、わたしも思います。
甘酸っぱく、ちょっと笑えて、そしてただただうつくしい。いい映画です。もしお近くで上映の機会がある方は、是非足を運んでみてください。また、チャリティー目的の有料配信も行っているようです。興味のある方はチェックしてみてください。
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